加齢臭と病気、気になるなら病院へ

加齢臭は年齢とともに起こる体臭の一種で季節問わず臭ってしまいます。
(もちろん夏場は強くなりますが)
ちょっと考えたことがあるのが、「加齢臭は病院で改善できるのか」どうかです。
結論から言うと加齢臭は病院では治りませんが、もしかすると加齢臭の原因となってるものが病気であれば
その病気は病院で治すことができる場合もあります。
同じ中年層の悩みといえば、薄毛です。
髪の毛が薄くなってくると、育毛剤やシャンプーでケアをして改善しようと思う人も多いはずです。
薄毛は遠目から見ても明らかに薄毛だとわかりますし、加齢臭のように次第に治るというものでもありません。
そんな薄毛治療は病院で行うことが出来ます。
皮膚科に行っても良いですし、最近は薄毛治療専門のAGAクリニックなども増えてきました。薄毛は病院で治療して改善する可能性があるのです!
しかし、加齢臭はどうでしょう。
加齢臭のほうが他者に悪い印象を与える可能性が高いです。
髪の毛が薄くても他人に迷惑をかけることはありませんが、体臭がきついと近づきたくない、あまり接したくないと思わせてしまう可能性もあります。
だからこそ絶対に治したいのが加齢臭ではありますが、病院に行ったからといって確実に治るというものではないのです。
加齢臭で病院にいくのってどうなの?
何度もいいますが、加齢臭は病気ではありません。
加齢とともに自然に起こる症状なので、どうしようもないんです。
年齢を追うごとに起こるシミ、シワ、体の老化と同じようなものです。
それでも病院で一度診てもらいたい!という人は自分の現状を把握した上で病院に行ってみてください。
自分の加齢臭を見直すことで、病院のどの科にいけばいいかを知ることが出来るでしょう。
★加齢臭全般が気になる場合
体全体の加齢臭が気になる場合は一度内科を受診してみてください。
加齢臭は、体内の血液や胃腸が原因の可能性が高いと言われています。
生活習慣や食生活が大きく関係している加齢臭は、体の中を調べることで原因を解決し、どうすれば加齢臭が緩和できるのか知ることが出来るでしょう。
もちろん加齢臭が発生する年齢になると、内臓器官の不調も増えてきますよね。
加齢臭についての相談はもちろん、内臓器官が健康かどうか、食生活が偏っていないかなどを知るためにも内科に定期的に行く習慣をつけると良いかもしれませんね。
★体の皮脂量が気になる場合
加齢臭は、皮膚から生じる皮脂量が多くなると香りも強くなるといわれています。
皮膚のことといえば、やっぱり皮膚科ですよね。
皮膚科に行けば、体の皮脂についても相談に乗ってくれますし、体の油分を抑えるためにどうすればいいかの相談にも乗ってくれるでしょう。
また、加齢臭だけではなく薄毛の相談に乗ってくれる場合もあります。
★加齢臭の中でも口臭が気になる場合
加齢臭の中でも口内から生じる臭いが気になる場合は歯科に言ってみるのも良いでしょう。
口内からの加齢臭はもちろん、口内に雑菌や汚れが付着しているせいで口臭が発生している場合は、加齢臭と口臭が交じり合いさらに強い香りになってしまうでしょう。
そのため、口からの加齢臭が気になるときは一度歯科に行ってみてください。
歯科では自宅の歯磨きだけでは落としきれない汚れも除去してくれるので、加齢臭が気にならない方も定期的に検診を受けることをおすすめします。
★自分では感じないけど加齢臭があるかもと悩んでいる場合
加齢臭は自覚症状が薄いものです。自分の体臭なので仕方がないですよね。
自分の体臭を知る方法はいくつかありますが、それでも不安という人もいるでしょう。
自覚はない、体臭チェックも問題ない、けれども加齢臭があるかどうか不安という人は精神科や心療内科に見てもらっても良いかもしれません。
もしかしたら、実際は臭いがしないのに精神的に不安だから加齢臭があるように感じてしまう場合だってありえるんです。
医師に見てもらえば安心できますし、他人からは指摘しにくい自分の加齢臭についても正直に答えてくれるでしょう。
どうしても不安な場合は一度相談をしてみても良いかもしれませんね。
ちなみに、加齢臭の治療は現在の症状や科によって異なりますが1度だけでは終わらないケースがほとんど。
長年の生活習慣などが原因で生じる加齢臭なので、一度治療するだけでは改善しません。また、加齢臭の特効薬もないので薬を飲んだらすぐに香りが緩和するというわけでもありません。
そのため、まずは相談に行くという気持ちで病院に行くと良いかもしれませんね。
加齢臭対策はインターネットや冊子でさまざまな情報を知ることが出来ますが、病院に行けば医師から自分自身の現状をしっかりと把握し医学的視点から相談に乗ってくれるでしょう。
不特定多数に向けた内容よりも、自分だけに向けたアドバイスを医師から受けたほうが確実に加齢臭を緩和することが出来ます。
加齢臭を放置すると深刻な病気に発展する可能性も…
加齢臭は病気ではありません。
しかし、加齢臭が強くなる病気は存在します。
まず、加齢臭は生活習慣が乱れていると強くなりやすいのです。
睡眠不足、疲れ、運動不足はもちろん、偏った食生活を送っていると加齢臭も悪化してしまうでしょう。
このような生活を送っている人は、加齢臭だけでなく糖尿病、高尿酸血症、高血圧などの病気にかかりやすいのです。
もしかしたら、加齢臭はこれらの病気の前兆かもしれません。
加齢臭が気になり始めたらこれらの病気の対策や検査も行ったほうが良いでしょう。
加齢臭と生活習慣病はとても近しい関係にあります。
頭皮からの加齢臭が悪化舌場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
脂漏性皮膚炎は頭皮の皮脂が過剰分泌したおかげで起きる病気の一種です。
中高年男性に特に多く生じる病気で、そのままにしておくと薄毛も悪化してしまうでしょう。
魚臭症候群は、体臭や口臭が悪化する病気です。
体の代謝機能が正常に働かないせいで起こる病気の一種で、まるで魚のような生臭い体臭になるので魚臭症候群と呼ばれています。
加齢臭の中でも特に魚臭さを感じる場合は、魚臭症候群の可能性もあるんです。
このように、加齢臭は病気ではありませんが、加齢臭や体臭が初期症状で起こる病気はいくつかあります。どの病気も中高年男性が生じやすいので、ちょうど加齢臭が起こる年齢と同じくらいですよね。
体臭が悪化したように感じるのは加齢臭が原因だけではありません。気をつけましょう。
加齢臭が気になったら病院に行こう!
加齢臭程度で病院に行くのは…と思うでしょう。
しかし、加齢臭改善のためのアドバイスをもらうことが出来ますし、もしかしたら加齢臭がきっかけで別の病気を発見するかもしれません。
医師は医学のプロです。
たかが加齢臭で…と思わず、きちんと悩みを聞いて相談に乗ってくれるでしょう。
ただ生活習慣を改善するだけで改善するかもしれませんが、病院に行くことでより的確に確実にすばやく加齢臭が改善する可能性が高くなります。
加齢臭が加齢とともに必ず生じるものですが、健康的な生活を送っていればほかの人よりも香りは緩和されて、ほとんど気づかない程度の薄い体臭にまでなります。
もちろん、加齢臭や体臭に対して気にしていなくても、定期的に病院で検査をして健康を保つことは大切です。
健康的な体を維持することが、一番の加齢臭対策になります。