ホワイトニング歯磨き粉のビフォーアフターが嘘だらけ

こんなホワイトニング歯磨き粉は買うな!
ということで、紹介しておきたいのがホワイトニング結果の信頼性における写真。
最近ホワイトニング関連の記事ばかり書いてますが、
その理由として、ホワイトニングについて嘘ばかり書いてる歯磨き粉メーカーが多い事がこれだけ記事を書くに至った発端です。
というのも私のように歯科関係者であれば、まず他人の歯を間違うことはないのですが、
普通の人のように歯を見慣れてない人からすれば、カンタンに騙せてしまうことが多いのです。
それがまずビフォーアフター。
極端な話ですが普通の人は同じ写真の歯を
黄色→加工で白くする
ということをすればカンタンに「あ、このホワイトニング歯磨き粉で白くなったんだ」となってしまうからです。
ホワイトニングしたい!という人の気持ちを逆手にとって
「ウチの歯磨き粉使えばこんなにきれいになりますよ~」
という宣伝でメーカーなどがやっているもの。
他人の歯や歯列(歯並び)を見慣れてない人からすれば
わからないと思いますが、歯科関係者から見れば、
結構ヒドイものがたくさんあります。
まあ法律とかの関係で表示できないとかいろいろあるのかもしれませんが
(私は歯医者じゃないのでその辺よくわかりませんけど)
それなら消費者が勘違いしないようにしないと・・・
って思うわけです。
なので間違えないように
今回はちょっとそんな一例を見てみましょう・・・
とはいえ、本物を掲載するわけにいかないのであくまでイメージでお願いします^^;
ホワイトニングのビフォーアフターの写真が同じ
ホワイトニングのビフォーアフターで一番多いものです。
ホワイトニング前とホワイトニングあとで写真そのものが全く同じなんてありえませんよね?
最近の合成の技術は大したもので、
「これで歯が白くなりました!」
なんて書いてて同じ写真をフォトショップかなにかで
歯を白くしてるだけの写真がたくさんあります。
結構これは普通の人でもわかると思います。
扱ってる商品が医薬品に近いデリケートなものでもあるため、
イメージ画像として使用する分には全く問題ないのですが、
流石に「ウチの商品使ったらこうなりました!」
というホワイトニング商品の宣伝はちょっとズルいかと思います。
見分け方
写真が全く同じなので、すぐにわかります。
歯のかみ合わせ、タイミングなど、食いしばりの強弱など
同じ人の歯の写真でも全く同じ写真が撮影できることは稀です。
しかも歯列(歯並び)は長期間の間に若干ですが変わる場合があります。
なので全く同じ写真がホワイトニングの
ビフォーアフターで現れること自体がおかしいのです。
ホワイトニング後の写真が他人・・・
結構これあります・・・・。
「歯が白くなりました!」
と言って全く別の他人の写真を並べてるだけのものがあります。
つまり歯が汚い人と歯がきれいな人を並べてビフォーアフターと言ってるわけですね。
普通の人は「歯」しかうつってないので、
歯列(歯並び)は見ないからわからないわけです。
これっていいのかな?って思ってしまいます。
見分け方
ドラマなどで聞いたことがある人もいると思いますが、
警察などでは司法解剖の際に「歯型」で身元を割り出します。
人間の歯並びや歯の形そのものは指紋のように似てるようで異なるわけです。
人間の歯列は基本的に絶対同じにはなりませんからね。
矯正などで歯列が変わる場合もありますが、基本的に長い期間が必要です。
歯並びが全然違う場合は他人の歯と思って良いでしょう。
言い換えればそんなホワイトニング歯磨き粉なんて効果ないと思ってしまいます。
ホワイトニングで歯の黄ばみがとれました → 実は歯をいれかえました
結構あります(笑)
ビフォーアフターでよく見てみると、歯そのものを入れ替える、
インプラントなど歯そのものを入れ替えたものです。
体験者はおなじなものの、歯の形や歯列が全く違うので
見る人が見ればわかります。
「いやいや、ホワイトニングじゃなくて歯を入れ替えただけだから!」
って思わずつっこんでしまいます。
見分け方
ビフォーアフターの歯の形が明らかに違います。
もちろんインプラントとして書いてるなら問題ないです。
でも「わが社のホワイトニング歯磨き粉の技術で白くなりました」って
それは違うでしょ!
って思うわけです。
スゴイ撮影技術
※普通の人にこの角度の写真を撮影するのは無理
これはメーカーや歯医者さんがやっているものならまだ良いのですが、
結構ホワイトニング体験者のブログなどのビフォーアフターの記事で多いものです。
「コレ使ってみたけどおススメ!○○を使って歯が白くなりました!」
といって口の中から撮影してるもの
普通の人は気がつかないけど
「どうやってこの位置から撮ってるの?」
と考えてしまいます。
これは虫歯の例ですが、普通の人はこんな写真専用の器具をしようしないと撮れません。
歯科医師が使うような専用のカメラじゃないと取れないような
素人さんのビフォーアフター画像です。
「一般の人がこんな写真を撮れたんだろうか?」
「口の中の湿度をどうやって取ったんだろうか?」
「口の中って暗いんですがどうやってライト当てたの?」
といろいろ考えてしまいます。
しかも奥歯まで全体がうつってるものとなると、
歯医者さんが使う専用の特殊カメラじゃないとまず撮れません。
携帯カメラじゃまず取れないし、
口の中に入る小型カメラでも持ってるんですか?
要するに歯医者さんや画像屋さんで買ってきた写真というわけです。
こんなおススメ書いたくないですよね?
見分け方
写真そのものを見分けるのは難しいのですが、この写真どうやって撮ったんだろう?
と考えるとわかりやすいと思います。
実際の口の中でこんなこと無理ですよね?
これ以外にもいろいろありますが、
基本的にビフォーアフターはその商品がちゃんとしてるかどうかの目安になります。
歯の専門家から言わせてもらえばすぐわかるものですが、
普通の人はわからないのかもしれません。
でも悲しいのはホワイトニング歯磨き粉のメーカーや時には歯医者さんですら
堂々とこんな写真を載せてる時があります。
見破り方として
・歯の形は同じか?
・歯列(歯並び)は同じか?
・全く同じ写真ではないか?
などなどいろんな角度から疑ってみましょう。