多汗症なら加齢臭はどうなるのか?

加齢臭の原因は加齢です。
しかしすべての人が加齢が原因で加齢臭になるというわけではありません。
年齢を重ねても加齢臭にならない人もいますし、もちろん若くても加齢臭(ミドル脂臭)がひどいという人もいます。
これには、食生活やもともとの体質が深くかかわっています。
中でも気をつけたいのが、汗の量が多い人ではないでしょうか・・・。
汗の量が多い人は、通常の人に比べると体臭が強くなりがちだといわれています。そのため、多汗症の人は多汗症じゃない人に比べると臭いが強くなってしまいます。多汗症の人が加齢臭になってしまうと、余計香りが強くなってしまうんです。
では、どうすれば加齢臭を抑えることが出来るのでしょうか?
■そもそも多汗症とはいったい?
多汗症とは、汗の量が多い人のことを言います。
ここで注意したいのが、ただの汗かきと多汗症の人は違います。
大量に汗をかくからといってすべての人が多汗症に該当するというわけではないんです。
たとえば、運動をたくさんしていたり、普段から暑い場所にずっといたり、クーラーや冷房を最小限にしてすごしていたり、水分をたくさん補給するから汗をたくさんかくという人は、多汗症には該当しません。汗をかくような行動をとっているので、あ背の量が多くなっても当然でしょう。むしろ、たくさん汗をかくのは健康的なことなのです。
しかし、多汗症の人は違います。
多汗症の人は、寒いときでも暑いときでもずっと汗をかいてしまったり、緊張したときに異常なほど汗をかいてしまう場合の人のことを言います。
暑くない、寒くもないのにたくさん汗が出ている人は注意が必要です。
また、メンタルに影響されて汗をたくさんかくという人も多汗症の可能性が高いでしょう。
また、多汗症にもいくつかの種類があります。
多汗症の種類
局所性多汗症は、名前のとおり部分的に汗をかく体質のことを言います。
顔、汗、わきの下など特定の部位のみ汗をかく場合は局所性多汗症に該当するのでしょう。部分的に汗をかくのは、精神的な問題が原因だといわれています。
自律神経が乱れると汗をかきやすくなってしまうので、精神を安定させることが大切なのではないでしょうか。
全身性多汗症は、全身から汗が出る多汗症のことを言います。
通常、汗は汗腺の多い顔や背中や脇などが多く出るといわれていますが、全身性多汗症の人はおなか、胸、お尻など普段はそこまで汗をかかないような部位からもたくさんの汗が流れていきます。
もし通常はあまり汗が出ないような部位からたくさん汗をかいてしまう場合は、病気の可能性もあるので注意をしましょう。
そして多汗症には先天的なものと後天的なものがあります。
幼少期から多汗症の倍は、遺伝性の多汗症の可能性が高いでしょう。
これは、多汗症自体が遺伝するというよりは性格的な遺伝で多汗症になってしまった可能性があります。
神経質な人、緊張しやすい人、プレッシャーに弱い人などは多汗症になりやすいといわれています。
このような性格が遺伝すると、先天的に多汗症担ってしまうのではないでしょうか。
次に、後天的な多汗症は病気が原因の場合が大きいでしょう。
続発性多汗症とも呼ばれており、甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫、パーキンソン病などは病気の症状の一環で多汗症になってしまう可能性があります。
もし、急に全身にたくさん汗をかくようになったら病気の可能性があるので、一度病院にいってみたほうが良いかもしれませんね。
■多汗症の人が加齢臭になる訳ではない
ここで注意をしたいのが、多汗症の人が必ず加齢臭になるというわけではないということです。
確かに多汗症の人は汗の量が多いので体臭が木になるという人も多いでしょう。
しかし、実は汗自体は無臭なのです。
汗の成分は99パーセントが水分で、ほぼ無臭だといわれています。
一般的に汗臭いといわれている香りは、汗の中に含まれている別の成分が影響しています。
体に雑菌が付着していたり疲労が蓄積していると、雑菌や疲労物質のせいで汗の臭いが強くなってしまいます。そのため、体を清潔にしていたり、疲労を適度に解消していれば、汗をたくさんかいてもさほど香りは気にならなくなります。
もし汗の量が多いことで悩んでいる場合は、汗の量を抑えることはもちろん、健康的な生活と体自体を清潔にすることを心がけてみてはいかがでしょうか。
適度に汗をぬぐい、毎日丁寧にシャワーを浴びて、リラックスして疲労を緩和することが出来れば、多汗症でも加齢臭を抑制することが出来ます。
また、もともとは多汗症出なかったという人でも、年齢を追うごとに汗の量が増える場合もあるでしょう。
これは、加齢により男性ホルモンが優位に働くよう担ったからだといわれています。
女性よりも男性のほうが汗の量が多いイメージがありますよね。これは、汗をかくという行動は男性ホルモンが主に行っている働きだからです。
年齢を追うごとに、男性も女性も女性ホルモンが減少していき男性ホルモンが優位に働くなるようになります。
多汗症=加齢臭になるというわけではありませんが、汗の量が多いと汗の臭いと加齢臭の臭いが混じりあいやすくなるので、普段から汗対策を心がけるようにしてみてはいかがでしょうか。
多汗症じゃなくても汗対策は万全に!
多汗症だからといって体臭が悪化するというわけでも、加齢臭になるというわけでもありません。
そして、汗自体も基本は無臭なのでデオドラントに力を入れる必要はありません。
しかし、生活習慣や食生活が悪化していると、ただの汗でも臭いは強くなってしまうでしょう。
生活習慣や食生活が不健康な人は、汗の臭いが悪化するだけでなく加齢臭にもなりやすいといわれています。
そのため、加齢臭対策のためにも普段から汗対策を行うようにしてみてはいかがでしょうか。健康的な生活をして、ストレスをためず、食生活に気を使うだけでも、汗の臭いも加齢臭の臭いも抑えることが出来ます。
また、適度に汗をかくことも大切です。
汗をかくと体臭が気になるから汗をかきたくない、という人もいるかもしれませんが、汗を適度にかかないと体に老廃物が蓄積してしまい、余計に体臭が悪化してしまう可能性があるんです。
適度な運動は加齢臭対策にもつながります。
健康のためにも、体臭抑制のためにも、適度な運動をして汗をかく習慣を作りましょう。汗をかいた後はしっかりと水分補給をして、シャワーを浴びれば体臭も気になりません。
多汗症だから加齢臭になりやすいというわけではありませんが、健康的な汗をかき加齢臭対策を行ったほうが体臭ケアにもつながりますよ。